前回の記事では、私が自分の生き方を問い直し、11年勤めた会社を辞めるまでの話を書きました。
それまで当たり前だと思っていたことを疑い、自分はどうしたいのかを考えるようになった私。
「できるかできないか」ではなく、「やりたいかどうか」で決めるようになった私。
そんな経験を重ねてきた今、ものづくりをするうえでも、大切にしていることがあります。
それは、自分の「好き」に妥協しないこと。
今回は、Leverseauの作品をつくるうえで、私が大切にしていることについて書こうと思います。
作りたいものを、自分の手で形にしてきた
私は、アクセサリーを作っている。
星や月をモチーフに、自分が「かわいい!」「こういうの作りたい!」と思うものを形にしている。
星や月をモチーフにしている理由は、
子どもの頃から星座や宇宙の話が好きだったから。
だけど、最初から星や月をテーマにものづくりをしていたわけではない。
最初からアクセサリーだったわけでもない。
ハンドメイド活動を始めてから約20年。
その時々で「自分で作ってみたいな」と思ったものを形にしてきた。
そうしてたどり着いたのが今の形だ。

「売れそう」より「作りたい」
ものを販売する以上、売れることは大切だ。
誰かに手に取ってもらい、気に入ってもらい、購入してもらう。
そうして初めて、作品はお客様のもとへ届く。
だから、どんなものが求められているのかを考えることも必要だと思う。
でも私は、売れそうだからという理由だけで作品を作りたいとは思わない。
自分が作りたいと思ったものを、自分が納得できる形にする。
それが、私のものづくりの出発点だ。
もちろん、自分が好きなものを作れば、必ず売れるわけではない。
自分が気に入っていても、お客様には選ばれないこともある。
それでも、売れるかどうかだけを基準にして、自分が作りたいものを後回しにするようなことはしたくない。
自分が心から「これが好き」と思えるものを作りたい。
そして、それを好きだと思ってくれる人に届けたい。
私が目指しているのは、そういうものづくりだ。
完成したからといって、販売するとは限らない
もう一つ大切にしていること。
それは、自分が納得できないものは販売しないということだ。
作ってみたけれど、何かが違う。
思い描いていた仕上がりにならなかった。
自分の中で、これだと思えるところまで届いていない。
そんなときは、完成していても販売しないことがある。
せっかく作ったのだから。
材料も時間もかかっているのだから。
商品にすれば、売れるかもしれない。
そう考えることもできる。
でも私は、自分が納得できていないものを、そのままお客様に届けたくない。
時間をかけて作ったことと、販売する価値があると自分で思えることは別だから。
何をもって納得できるとするかは、自分の中の基準だ。
それでも、その基準を自分で下げてしまったら、何のためにものづくりをしているのかわからなくなる。
「完成したから、これでいい」ではなく、「自分が納得できるものになったから、これがいい」。
その違いを、私は大切にしている。
出店できることと、出店したいことは違う
作品を届ける場所についても、同じように考えている。
イベントに出店することは、作品を知ってもらう機会になる。
新しいお客様と出会えるし、直接作品を見てもらえる。
販売の場があることは、ありがたいことだと思う。
でも、どこにでも出たいわけではない。
自分が納得できる場なのか。
Leverseauの作品を大切に届けられる場なのか。
出店する意味を、自分の中で見いだせるのか。
そうしたことを考えて、出店するかどうかを決めている。

出店できるから出店する。
声をかけてもらったから断らない。
機会を逃したらもったいないから参加する。
それだけを理由に、決めることはしたくない。
もちろん、すべての出店が思いどおりになるわけではないし、実際に参加して初めてわかることもある。
それでも、自分が大切にしているものを置き去りにしてまで、機会を増やそうとは思わない。
何をするかだけでなく、何を選ばないかも、自分の生き方をつくっていく。
私は、そう考えている。
「これでいい」ではなく、「これがいい」
Leverseauというブランドも、私にとっては、自分の「好き」を形にする場所だ。
星や月に心を奪われたこと。
夜空を見上げてワクワクしたこと。
自分が心から好きだと思えるものを、手元に置いておきたいと思うこと。
そんな気持ちから、アクセサリーを作っている。
誰かに合わせるためでも、流行に合わせるためだけでもない。
私自身が「これが好き」と思えるものを、妥協せずに形にしたい。
そして、その作品を見て「私もこれが好き」と思ってくれる人に出会えたら、嬉しい。
自分の好きなものを選ぶ。
自分が納得できるものを作る。
自分が大切にしたいものを、簡単に手放さない。
それは、単に好みを優先するということではない。
自分の「好き」を選ぶことは、自分の気持ちを大切にすること。
自分の気持ちを知っているのに、なかったことにしない。
誰かの正解に合わせるのではなく、自分の答えを選ぶ。
私は、そんな生き方をしていきたい。
「これでいい」ではなく、「これがいい」。
その選択を重ねていくことが、私にとって、自分を大切にして生きるということなのだと思う。
子どもの頃に感じていた、ときめき。
夢中になったもの。
理由なんてなくても、ただ好きだったもの。
大人になったからといって、それらを手放す必要はない。
自分の好きなものを選ぶことに、誰かの許可はいらない。

あなたが本当に好きなものは、何ですか?
そして今、その「好き」を、自分自身で選べていますか。
