【連載 第2回】あなたにとっての『正解』は、誰が決めたもの?~私が自分の生き方を問い直したきっかけ~

前回の記事では、子どもの頃の経験を通して、好きなものがあっても周りの目を気にして選べなかった私の過去について書きました。

自分の気持ちはわかっていた。
それなのに、選べなかった。

そんな経験を振り返る中で、もうひとつ考えるようになったことがあります。

それは、自分が「正しい」と思っていることは、本当に自分で選んだものなのだろうか、ということです。

今回は、私が自分の生き方を問い直すきっかけになった話をしたいと思います。

目次

私が信じていた「ちゃんとした大人」の生き方

「ひとつの会社で長く働くことは、良いことだ」
20代までの私は、ずっとそう思っていた。

親からも「ひとつの会社に長く勤めることが良いことだ」と散々言われてきた。
周りの友達にもそういう考えの人が多かった。
だから私自身も、それが当たり前のことだと思っていた。

転職を繰り返すより、ひとつの場所で経験を積んでいく。
安定した仕事を続けていく。

それが、ちゃんとした大人の生き方なのだと思っていた。

ある人との出会いがきっかけで、考えが変わった

そんな私の考え方が変わるきっかけになったのは、後に私の夫となる男性との出会いだった。

20代前半の頃に出会った彼は、激務が原因で心身の不調をきたし、うつ病と診断されていた。
最初の会社を辞めたあとも、体調がすぐれずなかなか仕事が長続きしない。
それでもなんとか自分に合う仕事を見つけようと、何度も転職をしていた。

2000年代前半の当時は、まだまだうつ病に対しての理解も十分ではなく、「仕事が続かないのはただの怠け者だ」と考える人も多かった。

「ひとつの会社に長く勤めることが良い」と思っていた私にとっても、彼の生き方は私が当たり前だと思っていた生き方とは違うものだった。

でも苦しい中でも諦めない彼の姿を見て、私はこう考えるようになった。

本当に、長く続けることだけが素晴らしいことなのだろうか?

ひとつの会社に長く勤めることは、確かにすごいことだと思う。
でも、慣れた環境を離れ、新しい場所で仕事を覚え、人間関係を築き直すことにも、大変さと価値がある。

どちらかが正解でどちらかが間違いということはないはずなのに
どうして私は「ひとつの会社に長く勤めることが良い」と決めつけていたのだろう。

彼の姿を通して私は、それまで疑いもしなかった価値観を見直すようになった。


11年勤めた会社を辞めた

私は高校を卒業してから11年間、ひとつの会社に勤めていた。
その会社で働き続けることが、私にとっての当たり前になっていた。

でも彼の姿を見て、それまで当たり前だと思っていたことに疑問を持つようになった私は、自分のこれからについても考えるようになった。

このまま同じ場所で働き続けることが、本当に自分の望む生き方なの?
結婚して子どもを産んで、定年を迎えるまで、私はこの会社で働き続けるの?

私の人生、このままでいいのかな???

その問いに対する答えは「NO」だった。
このままの人生なんて嫌だ!!
そんな強い気持ちが私の背中を押し、会社を辞めることを決めた。

ちなみに、考えるきっかけをくれた彼とはこの年に結婚した。

「できるかどうか」より「やりたいかどうか」

会社を辞めたあとは正社員ではなく、アルバイトとしてパン屋さんや子ども写真スタジオなど、今までやったことのない分野の仕事に挑戦してみた。
自分でイベントを企画したり、カラーセラピーを学んで、それを仕事にすることにも挑戦した。

新しいことを始めれば、当然、わからないこともある。
思いどおりにいかないこともあるし、初めてのことに戸惑うこともある。

それでも、今まで知らなかった世界に触れ、自分ができることや興味のあることが広がっていくのは、面白かった。

これまでの自分にはなかった選択肢が増えていく。
そんな経験を重ねるうちに、私は、自分の可能性を最初から決めつけなくてもいいのだと思うようになった。

新しいことを始めようとすると、つい「できるかどうか」を考えてしまう。

経験がないから。
失敗するかもしれないから。
今の生活を変えるのは大変だから。

でも、「できるかどうか」ばかりを考えていたら、やったことのないことは、いつまでも選べない。
経験がないのだから、できるかどうかなんて、やってみなければわからない。

できるからやる。
周りがそうしているから選ぶ。
失敗しなさそうだから続ける。

そんな選び方ばかりでは面白くないと私は思う。

それよりも大切なのは
私は、どうしたいのか
だと思う。

あなたにとっての「正解」は、誰が決めたもの?

本当は違うことをしてみたいのに、「普通はこうだから」と諦めていないだろうか。
今の環境に疑問を感じているのに、「ここまで続けたのだから」と、自分の気持ちにふたをしていないだろうか。
誰かの正解を選んでいるうちに、自分が何を望んでいるのか、わからなくなっていないだろうか。

周りの意見を参考にすることと、周りの意見に自分の人生を決めてもらうことは、違う。

誰かの考えを聞いたうえで、自分はどうしたいのかを考える。
そして、自分なりの答えを選んで決める。

私は、そういう生き方をしていきたい。

「普通はこうだよね」より、「私はこうしたい」。

その違いは、ほんの一言のようでいて、自分の人生を大きく変えるものなのかもしれない。

次回は、今の私が、ものづくりをするうえで大切にしていることについて書こうと思う。

イベントへの出店も、作品づくりも、何を選び、何を選ばないのか。
自分の「好き」を形にして届ける仕事だからこそ、妥協したくないことがある。

「これでいい」ではなく、「これがいい」。
そんな選択を大切にする、今の私の生き方について。

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この記事で紹介した夫は、うつ病を経験したことをきっかけに、自分の本音と一致した生き方を考える「自己一致革命」という活動をしています。

自分の気持ちを大切にすること。
周りの価値観ではなく、自分自身の本音をもとに生き方を選ぶこと。

今回の記事で私が書いたこととも、通じる部分があると思います。

▶︎ 「自己一致革命」公式ホームページはこちら

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